手抜き工事の実態
手抜き工事と手抜かり工事
マンションの建設ミスには「手抜き工事」と「手抜かり工事」があります。
この違いがおわかりでしょうか?
マンション建設には、多くの専門業者が携わり、ひとつの工事をおこなうため、どうしても人間によるミスが出てしまいます。一般的に悪意のない見落としや、施工者の未熟から引き起こる問題は「手抜かり工事」と呼ばれ、悪意がない代わりに発見することが難しい場合が多く、とても厄介です。
悪意のある工事
反対に、「手抜き工事」とは、意図的に作業工程を省いた工事をするなど、明らかに悪意のある行為をさします。現在の構造計算書偽装問題などは、確信犯なので手抜き工事になります。
しかし、悪意のあるなしに関係なく、実際に自分の住んでいるマンションに建設ミスなどがあるとなれば困りますね。このような手抜き工事を見つけることも容易ではないですが、購入した事業主の過去のマンション建築実績が多いか少ないかを、まずは一つの指標として調べておきましょう。
手抜き工事が起こるパターン
・建設業界にコストダウンを命令する圧力がかかり、経費削減をするために、意図的に手抜き工事をおこない、コストの低い材質を使ったり材料の本数を少なくしたりする。
・決算期に間に合わせるために、無理な施行期間の短縮を図る。施行期間が短いほうが入居者からの収益が早いため、金融機関からの借入金利を低く抑えることができる。
・建築現場の監督が重要管理業務を怠り、すべてを現場まかせにしてしまって、手抜き工事を誘発する。
・設計や施工にかかわる様々な業務を、コストダウンを名目に低料金で関連の下請け業者に発注する。そのため、下請け業者も料金に合わせた手抜き工事をおこなってしまう。
「欠陥工事」が起こるパターン
・コンクリートの水増し工事をおこないコンクリートの流し込みやすさを優先して、コンクリートが固まるまでの期間短縮を図ったり、材質の程度を下げることで亀裂が生じるなど、マンションの耐震強度不足につながる欠陥工事がおこなわれることが多い。

