コンクリートの強度
コンクリートのできばえ
正しい分量、品質のコンクリートで作られているかどうかで、マンションの耐震性が大きく変わってきます。マンションの耐震性に大きな影響を及ぼすのは、骨組みとなる鉄筋、鉄骨、コンクリートです。
その中で問題を起こしやすいのがコンクリートの施工なので、まずはコンクリートのできばえから診ていきましょう。
悪質な工事
「水増し」という言葉を耳にしたことがあるでしょうか。
本来、コンクリートは気温や場所によって、水分量やそのほかの成分量を正しく計算して工場に出荷しています。そのため現場で水分量を増やして利用する水増し工事は、コンクリートの本来の強度を大きく損う危険性があります。
なぜ水増し工事をおこなう業者がいるのかというと、「コンクリートが流し込みやすくなり、費用も安くで済むから」というのが最大の理由です。コンクリートが流し込みやすいと工期を短縮できるため、建設業者としては大幅に受注をとることができるようになり、悪意がなくても一般的に行っている業者がいるのが現実なのです。
水増しされるとコンクリートの強度は落ちる
水増しされたコンクリートは脆く強度が低いです。しかし、それだけが問題ではなく、流動性が高くなったコンクリートは重たい砂利だけが下に落ちてしまい、上には砂、水、セメントだけで構成されたモルタル部分と、下には砂利だけの部分が分離されてしまうことで、空洞や隙間の多いコンクリートになってしまうのです。このようなコンクリートは、耐震性としては最悪と言えます。
コンクリートの強度チェック法
すでに完成されているコンクリートを素人が調べるのは非常に難しいのですが、コンクリートのできばえを調べる一番簡単な方法として、コンクリートの表面を見ることでわかることがあります。
問題なく施工されているマンションは、コンクリートの表面がきれいに仕上がっていますが、問題のあるマンションの場合は、表面がアバタのようにゴツゴツしています。調べるときは、浴室上部にある天井点検口を開いてのぞいてみましょう。コンクリートがむき出しになっているので、一目でわかるはずです。

